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作品詳細
舞姫(1989)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。太田豊太郎は東大医学部を卒業して3年後の明治19年(1885)、天皇の命を受け日本の将来を任うべく国費留学生としてドイツへ渡った。ベルリンで豊太郎はコッホ教授に師事するかたわらドイツでの生活を楽しんでいたが、ベルリン駐在武官・副島和三郎の監視は厳しかった。ある日、豊太郎は散歩の途中で、少女エリスと出会い、恋におちた。貧しくて父の葬式も出せないエリスに豊太郎は懐中時計を渡し、質屋で金に替えるよう勧めた。エリスはビクトリア座で踊る美しいプリマドンナだった。二人の交際を認めたくない副島は豊太郎をミュンヘンへ飛ばそうとするが、彼は免官して民間人となり、ベルリンへ残った。貧しくも楽しいエリスと彼女の母、そして豊太郎の三人の共同生活が始まった。豊太郎は新聞記事を書く仕事が認められるようになった。そんな時、天方伯爵のお伴としてベルリンにやって来た旧友・相沢と再会。豊太郎の免官が原因で母・清子が自殺未遂したことを知らされ、また伯爵の片腕となり日本へ帰国するようにと勧められた。悩んだ豊太郎は雪の中をさまよい、急性肺炎で倒れてしまう。その間、エリスは豊太郎の子供を流産してしまい、相沢によって慰謝料が支払われていた。豊太郎はエリスとの別れと共に帰国を決意したのだった。
■解説
明治時代にベルリンへ留学した日本人医学生とドイツ人娘との悲恋を描く。森鴎外原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「鑓の権三」の篠田正浩、共同脚本は「波光きらめく果て」の田村孟とハンス・ボルゲルト、撮影は「鑓の権三」の宮川一夫と「ドイツ・青ざめた母」のユルゲン・ユルゲスがそれぞれ担当。日独合作。
1989年6月3日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本 ドイツ(1989)
■スタッフ
監督 | 篠田正浩 (Masahiro Shinoda) |
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脚本 | 田村孟 (Tsutomu Tamura) ハンス・ボルゲルト 篠田正浩 (Masahiro Shinoda) |
原作 | 森鴎外 (モリオウガイ) |
製作総指揮 | 田代喜久雄 (タシロキクオ) 岩下清 (イワシタキヨシ) 原正人 (ハラマサト) マンフレッド・ドルニオーク |
プロデューサー | 原正人 (ハラマサト) マンフレッド・ドルニオーク 小田久栄門 (オダヒサエモン) |
撮影 | 宮川一夫 (Kazuo Miyagawa) ユルゲン・ユルゲス (Jurgen Jurges) |
美術 | 朝倉摂 (アサクラセツ) ヘリー・ロイポルド |
音楽 | コン・スー (Cong Su) |
録音 | ユルゲン・シュネラー |
照明 | 佐野武治 (サノタケジ) |
編集 | バルバラ・ヒルトマン 山地早智子 |
助監督 | 鯉渕優 エブリン・シュミット |
スチール | ユレク・エレケン レベッカ・カウフマン 原田大三郎 (Daisaburo Harada) |
製作協力 | 表現社 東ドイツデファスタジオ |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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郷ひろみ (ゴウヒロミ) | 太田豊太郎 |
リザ・ウォルフ | エリス・バイゲルト |
マライケ・カリエール | ルイーゼ・フォン・ビューロウ |
クリストフ・アイヒホルン | メールハイム騎兵大尉 |
ブリギッテ・グロートゥム (Brigitte Grothum) | アンナ・バイゲルト |
イルマ・ミュンヒ | ハーゼ夫人 |
ロルフ・ポッペ | コッホ教授 |
益岡徹 (Toru Masuoka) | 相沢謙吉 |
角野卓造 (Takuzo Kadono) | 副島和三郎 |
佐野史郎 (Shiro Sano) | 谷村武 |
加藤治子 (カトウハルコ) | 太田清子 |
山崎努 (Tsutomu Yamazaki) | 天方孝義伯爵 |