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作品詳細
椿姫(1988)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。北海道・釧路のタクシー運転手、格次郎は、ある日客としてオペラ歌手の水原智絵子と弟子の美紀を乗せた。格次郎が熱狂的なオペラ・ファンだったことから話がはずみ、彼は道すがら自分の恋物語を語った。格次郎は4年前、タクシー業者の忘年会で芸者の小雪と会った。彼女は二次会の席で意外にもオペラ歌手なみの声で「乾杯の歌」を歌い、格次郎を驚かせた。小雪はオペラを習ったことがあると言い格次郎と意気投合した。格次郎は数年前に妻と別れ、二人の子供と暮らしていた。実兄の福太郎から再婚を勧められるが、小雪のことが忘れられない。ある日、格次郎は札幌駅で小雪とパトロン風の男を乗せてしまう。格次郎と知らず二人は口喧嘩するが、目的地で男が降りたすきに彼は車を発車させた。格次郎は小雪と恋の逃避行を続けるが、兄に連れ戻された。小雪は優柔不断な格次郎に愛想を尽かして去った。しばらくして小雪が札幌に店を出し、格次郎はいつか約束したオペラ「椿姫」のチケットを持って訪ねたが、小雪は病気で休んでいた。オペラの当日は店の若いホステスが代わりにやって来た。小雪が入院していると聞き、格次郎はオペラを見ずに病院へ車を走らせた。再会した小雪はやつれていた。水原智絵子と美紀は格次郎の話に聞き入り、悲恋話に涙ぐんでいた。目的地が近づき、結末を聞くと、なんと小雪は元気になり、格次郎と結婚して今は子供の面倒をみているという。水原智絵子のステージの日、客席には仲睦まじい格次郎と小雪の姿があった。
■解説
オペラが好きなタクシー運転手と芸者の情熱的な愛を描く。ベルディの歌劇「椿姫」をモチーフに「男はつらいよ 寅次郎物語」の山田洋次と朝間義隆が共同で脚本を執筆。監督は「二十四の瞳(1987)」の朝間義隆、撮影は同作の花田三史がそれぞれ担当。
1988年6月4日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1988)
■スタッフ
監督 | 朝間義隆 (アサマヨシタカ) |
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脚本 | 山田洋次 (Yoji Yamada) 朝間義隆 (アサマヨシタカ) |
企画協力 | 北海道放送 |
製作 | 田中康義 (タナカコウギ) |
プロデューサー | 名島徹 (ナシマトオル) |
撮影 | 花田三史 |
美術 | 芳野尹孝 (ヨシノノブタカ) |
音楽 | 三枝成彰 (サエグサシゲアキ) |
録音 | 小林英男 (コバヤシヒデオ) |
照明 | 山ノ上実 (ヤマノウエミノル) |
編集 | 後藤彦治 |
助監督 | 梶浦政男 (カジウラマサオ) |
スチール | 金田正 (カネダタダシ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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松坂慶子 (Matsuzaka Keiko) | 小雪 |
加藤健一 (カトウケンイチ) | 千厩格次郎 |
秋山恵美子 (アキヤマエミコ) | 水原智絵子 |
すまけい (Kei Suma) | 千厩福太郎 |
鈴木ヒロミツ (スズキヒロミツ) | 遠山 |
大滝秀治 (Hideji Otaki) | 川島伸之助 |
秋吉満ちる (アキヨシミチル) | 酒井美紀 |
中本美鈴 | 順子 |
渡辺多美子 (ワタナベタミコ) | 美津子 |
宮下順子 (Miyashita Junko) | 昌江 |
浦田賢一 (ウラタケンイチ) | 菅原 |
石倉三郎 (イシクラサブロウ) | 鎌田 |
正司歌江 (ショウジウタエ) | 観光旅行の3人組 |
正司照枝 (ショウジテルエ) | 観光旅行の3人組 |
正司花江 (ショウジハナエ) | 観光旅行の3人組 |
秋山恵美子 (アキヤマエミコ) | ヴィオレッタ |
藤原章雄 (フジワラアキオ) | アルフレード |
木村俊光 (キムラトシミツ) | ジェルモン |
増井信貴 (マスイノブタカ) | 指揮 |
新星日本交響楽団 | オーケストラ |