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作品詳細
日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。少年・山倉修(7歳)は体が弱く、将来は大好きな汽車に乗ることを夢みていた。それから18年が経ち、優しかった母も亡くなり、山倉は旅人となってある海辺の町にいた。そこでゴツイ男・室田幸男と知り合う。金貸しの彼は変な発明ばかりしている山倉に投資しては、いつも失敗していた。ある日、成田和美が室田の事務所を訪ねた。二人は幼馴染みで14歳の頃、夕子という7歳の少女と一緒によく遊んでいた。成田はその時「将来、夕子を嫁さんにする」と宣言。三人は約束したが、やがて室田も夕子を愛するようになり、告白した。幼い頃の約束を破った室田は指をつめようとしたが、もみ合っているうちに止めに入った成田の指が飛んでしまった。夕子も室田を愛するようになり、さやかという娘も生まれた。成田の母・おせんは若い頃憧れていた俳優・水城龍太郎主演の映画「上海帰りのリル」を上映したが、そこにかつてのライバル・おたかが現われ、終映後二人は刺し違がえた。室田は恩師の正田にも金を貸していたが、返さないうちに死んだため、その娘、紅子が事務所で働くことになった。やがて室田は強引な取り立てから恐喝の容疑で逮捕されたが、紅子が家を売って保釈金をつくり出してくれた。そして、紅子は室田と一夜を共にすると町を去った。山倉はプラスチックを食べるバクテリアを発見するが、これも失敗して再び旅立つ決心をした。成田は女親分だった母の後を継いで組長となり、室田は夕子とさやかの三人、親子水いらずでボートに乗るのだった。
■解説
永遠の女性像を求めて彷徨う男たちの姿を描く。やまさき十三、さだやす圭原作の劇画「おかしな2人」の映画化で、脚本は「さびしんぼう」の剣持亘と「漂流教室」(潤色)の小倉洋二、大林宣彦と薩谷和夫が共同で執筆。監督は同作の大林宣彦、撮影は長野重一がそれぞれ担当。
1988年3月29日 より
- 配給:アートリリンクス
- 製作国:日本(1988)
■スタッフ
監督 | 大林宣彦 (Nobuhiko Obayashi) |
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脚本 | 剣持亘 小倉洋二 (Yoji Ogura) 薩谷和夫 (サツヤカズオ) 大林宣彦 (Nobuhiko Obayashi) |
原作 | やまさき十三 (ヤマサキジュウゾウ) さだやす圭 (サダヤスケイ) |
製作 | 山本又一朗 (Mataichiro Yamamoto) |
プロデューサー | 阿部信雄 (アベノブオ) 大林恭子 (オオバヤシキョウコ) |
撮影 | 長野重一 |
美術 | 薩谷和夫 (サツヤカズオ) |
音楽 | KAN (カン) |
録音 | 稲村和己 (イナムラカズミ) |
照明 | 望月英樹 (モチヅキヒデキ) |
編集 | 大林宣彦 (Nobuhiko Obayashi) |
助監督 | 小倉洋二 (Yoji Ogura) |
スチール | 金子哲成 |
製作協力 | ピー・エス・シー |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
竹内力 (Riki Takeuchi) | 山倉修 |
永島敏行 (Toshiyuki Nagashima) | 成田和美 |
南果歩 (Minami Kaho) | 室田夕子 |
原泉 (ハラセン) | おせん |
正力愛子 (ショウリキアイコ) | 正田紅子 |
浅川奈月 | 室田さやか |
大泉滉 (オオイズミアキラ) | 正田仁佐衛門 |
浦辺粂子 (ウラベクメコ) | 車中の老婆 |
坊屋三郎 (ボウヤサブロウ) | 映天坊 |
内藤陳 (ナイトウチン) | 魚谷 |
広瀬正一 (ヒロセショウイチ) | 浜の勝造 |
加藤嘉 (カトウヨシ) | 金山 |
大前均 (オオマエヒトシ) | 坊主 |
加藤春哉 (カトウハルヤ) | 新聞社社主 |
小林のり一 (コバヤシノリカズ) | 与太 |
栩野幸知 (トチノユキトモ) | 河童 |
峰岸徹 (ミネギシトオル) | 着流しの男 |
尾美としのり (Toshinori Omi) | 殺し屋 |
宮城千賀子 (Chikako Miyagi) | おたか |
水島道太郎 (ミズシマミチタロウ) | 水城龍太郎 |
三浦友和 (Tomokazu Miura) | 室由幸男 |