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作品詳細
はいからさんが通る(1987)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。大正七年、春。お転婆娘の花村紅緒は、伯爵・伊集院家へ行儀見習いに行くことになった。扉が開かないので塀を乗り越えようとしたところ、ぬかるみに落ちてしまった。それを見て笑う軍服姿の青年は、紅緒の許婚・伊集院忍だった。何も知らない紅緒はびっくり。それは忍の祖母と紅緒の祖父が決めたものだった。料理・裁縫など奥女中・如月のシゴキが始まった。ある日紅緒が洗濯物を干していたら伯爵が来て、それを地面に叩き落とした。女の物を男の物の上に干したのが気にくわなかったのだ。怒った紅緒は伯爵を剣道で負かしてしまった。数日後紅緒は忍と街へ出かけたが、買い物の途中彼が芸者と親しく話しているのを見て苛立った。ヤケ酒を飲み酔っ払った紅緒は酒場で軍人相手に大暴れ。忍が止めに入ったが、「冗談倶楽部」という雑誌では彼が悪者になってしまい、忍は小倉の部隊へ左遷になった。芸者は忍の死んだ友人の恋人で、忍は紅緒に「小倉から戻ったら式をあげましょう」と言った。しかし、忍の部隊はそのままシベリアヘ送られた。「無事に帰って」という紅緒の願いも空しく忍は消息を絶った。復員した部下の鬼島の話では、忍はロシア兵の銃剣に倒れたという。忍は生きていると信じて疑わない紅緒は「彼が帰って来るまで律集院家に置いて下さい」と伯爵に頼んだ。その間紅緒は「冗談倶楽部」で働くことになった。大正十一年、冬。紅緒は編集長の青江冬星から結婚を申し込まれた。しかも伯爵夫妻からは「忍のことは忘れて幸せな結婚をしなさい」と言われた。紅緒は気持ちをハッキリさせるため、忍の生死を確かめようとシベリアへ立った。だが、忍に似た日本人という噂の男は別人だった。帰国した紅緒は青江と結婚することを決めた。ところが式の当日、忍が帰って来た。鬼島が式場へ走るが、すれ違いで紅緒に会えない。青江と紅緒が誓いの言葉を述べようとしたとき、大震災が起こり式は流れてしまった。青江は運命と諦め、紅緒は忍と再会した。
■解説
大正後期、お転婆でハイカラな女の子が許婚の青年軍人と出逢い、繰りひろげる恋と冒険を描く。大和和紀原作の同名漫画の映画化で、脚本は「シャコタン・ブギ」の西岡琢也が執筆。監督は「いとしのエリー」の佐藤雅道、撮影は「スケバン刑事」の大町進がそれぞれ担当。
- 配給:東映
- 製作国:日本(1987)
■スタッフ
監督 | 佐藤雅道 (サトウマサミチ) |
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脚本 | 西岡琢也 (ニシオカタクヤ) |
原作 | 大和和紀 (ヤマトワキ) |
企画 | 植田泰治 |
プロデューサー | 稲生達朗 河瀬光 (Mitsuru Kawase) 河井真也 (カワイシンヤ) |
撮影 | 大町進 (オオマチススム) |
美術 | 高橋章 (タカハシアキラ) |
音楽 | 萩田光雄 (ハギタミツオ) 大谷和夫 (オオタニカズオ) |
音楽プロデューサー | 石川光 (イシカワコウ) |
主題曲 | 南野陽子 (Minamino Yoko) |
録音 | 宗方弘好 |
照明 | 篠崎豊治 (シノザキトヨハル) |
編集 | 中野博 (ナカノヒロシ) |
助監督 | 三輪誠之 |
スチール | 原田大三郎 (Daisaburo Harada) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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南野陽子 (Minamino Yoko) | 花村紅緒 |
阿部寛 (Hiroshi Abe) | 伊集院忍 |
田中健 (Ken Tanaka) | 青江冬星 |
柳沢慎吾 (ヤナギサワシンゴ) | 牛五郎 |
松原千明 (マツバラチアキ) | 吉次 |
篠山葉子 (シノヤマヨウコ) | 北小路環 |
鈴木瑞穂 (Mizuho Suzuki) | 河内大佐 |
木村元 (キムラゲン) | 印念中佐 |
千石規子 (Noriko Sengoku) | あごなしばあや |
風見章子 (カザミアキコ) | 伊集院夫人 |
野際陽子 (Nogiwa Yoko) | 如月 |
本田博太郎 (Hirotaro Honda) | 鬼島軍曹 |
河原崎長一郎 (カワラサキチョウイチロウ) | 花村小佐 |
丹波哲郎 (Tetsuro Tanba) | 伊集院伯爵 |