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作品詳細
愛しのチィパッパ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。中原里子は大手の弱電メーカーに勤めるOL一年生。父、修三の大学時代の親友で、入社の際お世話になった宗方が部長をしている総務部で仕事をしている。里子は出勤も修三と一緒、昼休みにも時々、一緒に食事にと父離れをせず、同僚の円子や由紀から“チィパッパの里子”と言われていた。初めてのお給料日、家族へのプレゼントを買って帰宅を急ぐ彼女は、建築デザイナー、姫田研二の車にぶつかってしまい家まで送ってもらう。お詫びにと買って貰った高価なスカーフを有頂天になって見せびらかす里子に、修三は「返してこい」と怒るのだった。後日、里子は書類を届けに行った事務所で姫田と再会。彼に別居中の妻子がいることを知ったが交際を始める。社員旅行で箱根へ行った際、姫田からの電話での誘いで彼の別荘を訪ねた里子は、そこに一泊した。翌朝、帰宅した彼女は修三の顔をまともに見れない。だが、里子は姫田との交際を続けていく。ある日、宗方から姫田のことを知らされた修三は里子に交際をやめるよう説教した。感情的になった里子は家を出て行くと宣言する。アパート暮らしを始めた彼女のもとを姫田が訪れた。彼は娘が病気で妻とは別れられないことを告げる。里子は泣きながら姫田を追い返した。会社に辞表を出した彼女は、旅行雑誌を作っている小さな出版社に自分の力で就職した。給料も安く仕事も忙しいが生き生きと毎日を過ごしていると、修三や、母、紀代子に手紙を書く里子。ある日、代理で高山へ取材にひとり出かけた里子は、カメラマンの速水淳と知り合った。そんな時、修三が初めて里子のアパートを訪れた。転勤するかもしれないから、その時は家に戻ってこないかという修三に、里子はやっと今の新しい生活に慣れて来た。もう少し頑張ってみたいと答えるのだった。
■解説
父離れをしていないOL一年生が自立していく姿を描く。週刊『女性セブン』連載中のやまさき十三(作)、北見けんいち(画)の同名漫画の映画化で、脚本は「俺ら東京さ行ぐだ」の関根俊夫、監督は「祝辞」の栗山富夫、撮影は同作の安田浩肋がそれぞれ担当。
1986年12月20日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1986)
■スタッフ
監督 | 栗山富夫 (クリヤマトミオ) |
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脚本 | 関根俊夫 (セキネトシオ) |
原作・作 | やまさき十三 (ヤマサキジュウゾウ) |
原作・画 | 北見けんいち (キタミケンイチ) |
プロデューサー | 名島徹 (ナシマトオル) 中川滋弘 (ナカガワシゲヒロ) |
撮影 | 安田浩助 (ヤスダコウスケ) |
美術 | 重田重盛 (シゲタシゲモリ) |
音楽 | 三木敏悟 |
録音 | 高橋和久 (タカハシカズヒサ) 小尾幸魚 (オビサチオ) |
照明 | 宮原敬 (ミヤハラタカシ) |
編集 | 鶴田益一 |
監督助手 | 内田秀哉 (ウチダヒデヤ) |
スチール | 赤井博且 (アカイヒロカツ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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植木等 (Hitoshi Ueki) | 中原修三 |
高見知佳 (タカミチカ) | 中原里子 |
林美智子 (ハヤシミチコ) | 中原紀代子 |
野口隆哉 (ノグチタカヤ) | 中原健太郎 |
布施明 (フセアキラ) | 姫田研二 |
山下真司 (Shinji Yamashita) | 速水淳 |
前田武彦 (Takehiko Maeda) | 宗方部長 |
神津はづき (コウヅハヅキ) | 村岡円子 |
飯星景子 (イイボシケイコ) | 井上由紀 |
冷泉公裕 | 社員・倉橋 |
高田純次 (Junji Takada) | 社員・遠山 |
平田満 (Mitsuru Hirata) | 編集長・田村 |
中本賢 (Ken Nakamoto) | 編集部員・天兵 |
鷲尾真知子 (Washio Machiko) | 編集部員・幸子 |
桜井センリ (サクライセンリ) | ラーメン屋の親父 |
石丸謙二郎 (Kenjiro Ishimaru) | 出版社員 |
新井今日子 (アライキョウコ) | 先生 |
石倉三郎 (イシクラサブロウ) | 由紀の愛人 |