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作品詳細

  • ビルマの竪琴(1985)

    (原題:The Burmese Harp)
 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

一九四五年夏、ビルマ戦線の日本軍はタイ国へと苦難の撤退を続けていた。そんな逃避行の最中、手製の堅琴に合わせて「はにうの宿」を合唱する一部隊がいた。井上小隊長が兵士の心をいやすため、歌を教えこんだのである。堅琴で判奏するのは水島上等兵であった。小隊は国境近くまで来たところで終戦を知り、武器を棄てて投降した。彼らは南のムドンに護送されることになったが、水島だけは附近の三角山で、抵抗を続ける日本軍に降伏を勧めるため隊を離れて行った。小隊はムドンで労務作業に服していたが、ある時、青いオウムを肩に乗せた水島そっくりの僧とすれ違った。彼らは僧を呼び止めたが、僧は一言も返さず歩み去って行った。三角山の戦いの後ムドンへ向かった水島は、道々、無数の日本兵の死体と出会い、愕然としたのである。そして自分だけが帰国することに心を痛め、日本兵の霊を慰めるために僧となってこの地に止まろうと決意し、白骨を葬って巡礼の旅を続けていたのだ。物売りの話から、井上はおおよその事情を推察した。彼はもう一羽のオウムを譲りうけ、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンニカエロウ」と日本語を覚えこませる。数日後、小隊が森の中で合唱をしていると、大仏の臥像の胎内にいた水島がそれを聞きつけ、思わず夢中で堅琴を弾き始めた。兵士たちは大仏の鉄扉を開けよとするが、水島はそれを拒んでしまう。その夜、三日後に帰国することが決まり、一同は水島も引き連れようと毎日合唱した。井上は日本語を覚えこませたオウムを水島に渡してくれるよう、物売りの老婆に頼んだ。出発の前日、水島がとうとう皆の前に姿をあらわした。収容所の柵越しに、兵士たちは合唱し、一緒に帰ろうと呼びかけるが、水島は黙ってうなだれ、「仰げば尊し」を弾奏した。そして、森の中へ去って行く。翌日、帰国の途につく井上のもとへ、オウムが届いた。オウムは「アア、ヤッパリ、ジブンハ、カエルワケニハ、イカナイ」と叫ぶのだった。



■解説

日本兵の霊を慰めるため、僧侶となってひとりビルマの地に残る兵士の姿を描く。竹山道雄の同名小説の29年ぶりの再映画化。脚本、和田夏十、監督、市川崑は前作と同じコンビ。撮影は「あゝ野麦峠・新緑篇」の小林節雄がそれぞれ担当。

  • 1985年7月20日 より

  • 配給:東宝
  • 製作国:日本(1985)

■スタッフ

監督 市川崑 (Kon Ichikawa)
脚本 和田夏十 (ワダナツト)
原作 竹山道雄
企画 日枝久 高橋松男 (Matsuo Takahashi)
製作 鹿内春雄 (シカウチハルオ) 奥本篤志 (オクモトアツシ) 高橋松男 (Matsuo Takahashi)
プロデューサー 藤井浩明 (Hiroaki Fujii) 角谷優 荒木正也 (アラキマサヤ)
撮影 小林節雄 (コバヤシセツオ)
美術 阿久根巖 (アクネイワオ)
音楽 山本直純 (ヤマモトナオズミ)
録音 大橋鉄矢 (オオハシテツヤ) 斉藤禎一 (サイトウテイイチ)
照明 下村一夫 (シモムラカズオ)
編集 長田千鶴子 (Chizuko Osada)
製作担当者 古屋和彦 (フルヤカズヒコ)
監督補 吉田一夫 (ヨシダカズオ)
スチール 橋山直己 (ハシヤマナオミ)
合成 三瓶一信 (Kazunobu Sanpei)

■キャスト

俳優名 役名
石坂浩二 (Koji Ishikawa)  隊長
中井貴一 (Kiichi Nakai)  水島上等兵
川谷拓三 (カワタニタクゾウ)  伊東軍曹
渡辺篤史 (ワタナベアツシ)  小林上等兵
小林稔侍 (Nenji Kobayashi)  岡田上等兵
井上博一 (イノウエヒロカズ)  馬場一等兵
浜村純 (ハマムラジュン)  村落の村長
常田富士男 (トキタフジオ)  物売りの爺さん
北林谷栄 (Tanie Kitabayashi)  物売りの婆さん
菅原文太 (Bunta Sugawara)  三角山守備隊々長
佐藤正文 (サトウマサフミ)  鈴木上等兵
茂木繁 (モギシゲル)  阿部一等兵
保木本達也   村上一等兵
川崎博司 (カワサキヒロシ)  渡辺一等兵
山口真司 (ヤマグチシンジ)  高井一等兵
永妻晃 (ナガツマアキラ)  丸山一等兵
清末裕之   中村一等兵
井上浩 (イノウエヒロシ)  山本一等兵

愛がなんだ









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