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作品詳細

  • 旅芝居行進曲

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

熊本が生んだ花形スター、花田半次郎は25歳、座員15名を率いる旅回り一座の座長である。彼の荒削りな魅力に熱狂的なファンもおり、新しく座員になった川口洋子も、巡業に来た半次郎に一眼ぼれしてやってきたのだ。半次郎一座が出演している劇場へ、博多から松本千之介がやってくることになった。千之介と言えば九州一のドサ役者、客の入らない半次郎一座は明日にでも出ていかなければならない。夜、荷物をトラックに積み込んでいる一同の前に、真紅のキャデラックから純白のギンギラギンのジャンプスーツの千之介、続いて、大人の色香を漂わせた美女・花房マリが降り立った。翌日から半次郎一座は付近の神社の境内に陣取って興業を始めた。猛烈な宣伝合戦に、壮烈な演目合戦、それは千之介の女、マリに惚れた半次郎の敵愾心からでていた。客の入らない芝居に半次郎の父・団平は四苦八苦していた。半次郡はひいき筋の女をスタミナドリンクを飲んで回り、お金を集める。千之介も同じようなことをしていた。彼も博多で観客が入らなくなって一旦、熊本に出てきたのだ。興業主から吹き込まれてしまっている千之介は、東京でスターになることを夢見ていた。しかし、東京の興業主が眼をつけたのは半次郎だった。一時は東京進出に浮かれた半次郎も、マリが反対していると知って断念する。東京に出た千之介に、マリの面倒を見てくれと頼まれた半次郎は博多へ進出した。千之介が用意してくれたはずのホールは話が通っておらずビルの工事現場が掛け小屋となった。半次郎は夢中になってマリに尽した。マリは千之介が東京で失敗していると人伝てに聞いて酒をあおり、やってきた半次郎に「うちもドサの生まれよ! 父ちゃんは東京へ行って失敗して……」と語る。半次郎は『四つ綱』をやろうと決心した。客席10米上の綱の上でする極めて危険な芝居である。洋子はマリの力を借りて止めようとするが、マリは「あなたの力で止めなさい」と言うのだった。演し物は「佐賀の化猫」。工事中の圧搾機が動き始めるのと同時に半次郎の体は、真逆様に満席の客席へ落下していった。傷心の半次郎が一人淋しく熊本へ帰ろうとしたのは、体が直った二ヵ月後だった。ところがその車中、洋子を先頭に座員一同が笑顔で待っていた。熊本で盛大な歓迎をうけた半次郎は、もう一度『四つ綱』に挑戦し成功させた。



■解説

旅回りの役者たちの姿を、一座の若き座長を中心に描く。脚本は杉村のぼる、沢竜二、高橋勝の共同執筆。監督はこの作品がデビュー作となるTV出身の高橋勝、撮影監督は「北の螢」の森田富士郎、撮影は渡辺貢がそれぞれ担当。

  • 1984年9月22日 より

  • 配給:松竹
  • 製作国:日本(1984)

■スタッフ

監督 高橋勝 (タカハシマサル)
脚本 沢竜二 (サワリュウジ) 杉村のぼる (スギムラノボル) 高橋勝 (タカハシマサル)
原案 沢竜二 (サワリュウジ)
製作総指揮 山本又一朗 (Mataichiro Yamamoto)
プロデューサー 飯田倫子 六塔智美
撮影 森田富士郎 (Fujio Morita) 渡辺貢 (ワタナベミツグ)
美術 西岡善信 (ニシオカヨシノブ)
音楽 川村栄二 (カワムラエイジ)
主題曲 前原一隆
録音 生水俊行
照明 美間博 (ミマヒロシ)
編集 浦岡敬一 (Keiichi Uraoka)
助監督 高司暁
スチール 小山田幸生 (オヤマダユキオ)

■キャスト

俳優名 役名
古尾谷雅人 (フルオヤマサト)  花田半次郎
阿木燿子 (アキヨウコ)  花房マリ
川島なお美 (カワシマナオミ)  川口洋子
藤岡重慶 (フジオカジュウケイ)  寺尾総一郎
武藤英司 (ムトウエイジ)  西川団平
沢竜二 (サワリュウジ)  松本千之介
片岡長次郎座長   不明
姫川竜之助座長   不明
玄海竜二座長   不明
玄海小竜座長   不明
三河家桃太郎座長   不明
大島謙太郎座長   不明
中村登代治座長   不明
恋しぐれ座長   不明
美里英二座長   不明
里見要次郎 (サトミヨウジロウ)  不明
市川千太郎座長   不明
梅田英太郎座長   不明

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