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作品詳細

  • 想い出のアン

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

昭和十一年。長野県・小布施教会。野宮周平牧師は、妻・元枝と10歳になる息子・周作と共に、カナダ館に赴任してきたリスター医師を出迎えた。リスターは、妻・エリザベスと7歳の娘・アンを連れてきた。彼らは音楽一家であった。周作とアンは、直に仲よくなる。戦況が激しくなり、教会はカナダの援助を打ち切り、自給に踏み切った。五年後、教会では、カナダに帰るリリアス・パウルと召集する隣接の聖ペテロ療養所の高橋五郎医師の送別会が行われた。が、そこにも「解散しろ!」と刑事が踏み込んでくる。村人達のアンに対する嫌がらせが始まった。教区本部からも、リスターの帰国を命じてきたが、彼は日本の結核患者のために働きたいとそれを拒む。長野県では、療養所を青少年練成道場にするからと閉鎖を言い渡してきた。が、周平は突ぱねる。日米開戦になり、リスター一家は警察に連れて行かれ、軽井沢に収容された。周作は友人・若林とアンのいる別荘を探しに軽井沢に出かけるが、見つけられずに帰途した。その夜、周平が反戦容疑で逮捕された。リスター一家は、スパイ容疑でカナダへ強制送還されることになった。リスターは、スイス公館を通じて、帰国前に演奏会を開く許可を得た。そして、教会に置いてきたバイオリンをアンが取りに行くことになる。周平は、療養所の献納と、教会の十字架を外し国旗掲揚を条件に釈放され、周作が迎えに行った。その頃、刑事に護衛されて教会を訪れたアンは、周作に会えず明日の朝、戻らなくてはならないと言い残し去った。戻ってきた周作は、急いで追いかけ発車間際の電車に飛び乗る。そして、アンを見つけるが、彼女は刑事に囲まれていて言葉は交わせない。アン達がスイス公使館に向ったと知った周作は、追う。窓辺で泣いているアンの前に周作が現れた。演奏会の後、リスター一家を乗せた軍用トラックの前に周作が飛び出すが、二人は引きはなされる。アンは必ず帰ってくると叫んだ。だが、カナダに向う交換船の中で病死した。



■解説

太平洋戦争に至るまでの五年間の、暗くきびしい時代を背景に、カナダ人医師の娘と日本人牧師の息子との幼い恋を描く。和田登原作の『青い目の星座』の映画化で、脚本は「翼は心につけて」の寺島アキ子と「太郎先生とわらしっ子」の渡辺由自の共同執筆。監督は「難病『再生不良性貧血症』と闘う 君はいま光のなかに」の吉田憲二、撮影は「巣立ちのとき 教育は死なず」の杉田安久利がそれぞれ担当。

  • 1984年11月23日 より

  • 配給:共同映画
  • 製作国:日本(1984)

■スタッフ

監督 吉田憲二 (ヨシダケンジ)
脚本 寺島アキ子 (テラシマアキコ) 渡辺由自
原作 和田登 (ワダノボル)
企画製作 山口逸郎 (ヤマグチイチロウ)
企画 野原嘉一郎 (ノハラキイチロウ) 石井修吾 (イシイシュウゴ)
プロデューサー 宮川孝至 (ミヤガワタカヨシ)
撮影 杉田安久利
美術 坂口武玄
音楽 菅野由弘
録音 栗林豊彦 (クリバヤシトヨヒコ)
照明 平田光治 (ヒラタミツハル)
編集 鍋島惇 (ナベシマジュン)
助監督 原一男 (Kazuo Hara)
スチール 山本耕二

■キャスト

俳優名 役名
田付貴彦 (Takahiko Tatsuke)  野宮周作(10歳)
辻野幸一 (ツジノコウイチ)  野宮周作(15歳)
山口崇 (ヤマグチタカシ)  野宮周平
大空真弓 (オオゾラマユミ)  野宮元枝
リー・ミッチェム   アン・リスター(7歳)
ニコル・ハンフリー   アン・リスター(12歳)
G・ルーニー   リスター
M・ナカザワ   エリザベス
下絛アトム (シモジョウアトム)  李大植
大和田獏 (オオワダバク)  高橋五郎
鹿沼えり (カヌマエリ)  新村令子
P・ブッシュ   リリアス・パウル
A・シャンタル   ポーリー
D・シェパード   スーザー
梅津栄 (ウメヅサカエ)  山田事務長
吉田麻乃 (ヨシダマノ)  正美
内田ひとみ (ウチダヒトミ)  俊江
佐藤万理 (サトウマリ)  徳田叶子
正司歌江 (ショウジウタエ)  徳田ヨネ
ジョニー大倉 (Johnny Ohkura)  雀高原
加藤嘉 (カトウヨシ)  西野
二谷英明 (Hideaki Nitani)  パウロ井上主教
草薙幸二郎 (クサナギコウジロウ)  山崎刑事
平泉征   富田刑事
山中康司   配属将校
伊東達広 (イトウタツヒロ)  憲兵少尉
R・ジョン   スイス公館員

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