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作品詳細

  • 白蛇抄

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

石立うたは、二年前、京都で火事にあい、夫を失って絶望のあまり若狭の心中滝に身を投じた時、華蔵寺の住職懐海に助けられ、そのまま後妻として寺に住みついていた。懐海にはひとり息子昌夫がおり、彼は出家ずみの身で来年高校を卒業すると本山に行くことになっている。ある日、華蔵寺にうたの遠い親戚に当るという十五歳の少女鵜藤まつのが引きとられてきた。この寺での初めての夜、まつのは異様な女の呻き声を耳にした。その声は隠寮から聞こえてきた。夜ごとうたの体に執着する懐海。それを覗き見する昌夫。彼はうたに惹かれていた。もうひとり村井警部補もうたが身を投げ救助された時に立ち会って以来、彼女に魅せられていた。投身の時、うたが抱いていた石骨の中味に疑問を抱いた村井は、石骨を取り戻そうとするうたに力づくで情交を迫った。その石骨はうたの死んだ赤ん坊であった。かけつけた昌夫は村井の後頭部に石を投げつけうたと共に逃げた。雨が降り出し、山小屋へ駆け込んだ二人はいつのまにか抱き合っていた。その日から昌夫は大胆になり、うたも日ごと昌夫の体に溺れていった。そうしたある日、懐海はうたと昌夫が密会している場所に動ける筈のない体を引きずっていって殺された。昌夫は本山に修業に出た。懐海の死に不信を抱いた村井は、まつのに死んだときの様子を問いただし、うたと昌夫が愛し合っていることを知った。うたは昌夫に会うべく京都に向ったが、昌夫もうたに会いたいために寺を飛び出していた。若狭に戻り、心中滝に立つうたの背後に村井が近づいて懐海を殺したのではないかと詰め寄った。口論のうち村井は足を滑らせて滝壷へ落ちた。華蔵寺に着いた昌夫にまつのは愛を告白するが、彼は振り切って外に飛び出した。そこにうたの姿が。本堂に走ったうたを昌夫は追うが、うたは「来たらあかん」と斧を持ちながら叫ぶ。斧を奪った昌夫が激昂してふりかざした下にうたは微笑みながら身体を入れてきた。血飛沫が舞った。昌夫も自殺し、心中を眼にしたまつのは本堂に火をつけた。



■解説

若狭の山寺を舞台に、そこに後妻として住みついた女と住職、その息子との愛を描く。水上勉の同名小説の映画化で、脚本は「南極物語」の野上龍雄、監督は「誘拐報道」の伊藤俊也、撮影は「陽暉楼」の森田富士郎がそれぞれ担当。

  • 1983年11月12日 より

  • 配給:東映
  • 製作国:日本(1983)

■スタッフ

監督 伊藤俊也 (イトウシュンヤ)
脚本 野上龍雄 (Tatsuo Nogami)
原作 水上勉 (ミズカミツトム)
企画 天尾完次 (アマオカンジ) 松尾守 (マツオマモル) 瀬戸恒雄 (セトツネオ)
撮影 森田富士郎 (Fujio Morita)
美術 桑名忠之 (クワナタダユキ)
音楽 菊池俊輔 (キクチシュンスケ)
録音 林鉱一 (ハヤシコウイチ)
照明 山口利雄 (ヤマグチトシオ)
編集 西東清明 (サイトウキヨアキ)
助監督 森光正 (モリミツマサ)
スチール 加藤光男 (カトウミツオ)

■キャスト

俳優名 役名
小柳ルミ子 (コヤナギルミコ)  石立うた
杉本哲太 (Tetta Sugimoto)  加波島昌夫
仙道敦子 (センドウノブコ)  鵜藤まつの
鈴木光枝 (スズキミツエ)  さわ
宮口精二 (Seiji Miyaguchi)  慈観
辻萬長 (ツジカズナガ)  宗海
北林谷栄 (Tanie Kitabayashi)  たね
鈴木緑 (スズキミドリ)  和子
南きよみ (ミナミキヨミ)  ひろみ
三宅友美子 (ミヤケユミコ)  ミドリ
白石奈々 (シライシナナ)  美樹
伊藤高 (イトウ)  村人
三重街恒二 (ミエマチコウジ)  消防団員A
大和田伸也 (Shinya Owada)  消防団員B
泉福之助 (イズミフクノスケ)  消防団員C
須賀良 (スガリョウ)  消防団員D
田家幸子   心中した女
高月忠 (タカツキチュウ)  修行僧の先達
清水照夫 (シミズテルオ)  本山道場の守夜当番
佐川二郎 (サガワジロウ)  遺族A
伊藤慶子 (イトウケイコ)  貴族B
町田政則 (マチダマサノリ)  僧A
田口和政 (タグチカズマサ)  僧B
村添豊徳   僧C
須藤芳雄 (スドウヨシオ)  僧D
大島博樹   僧E
岡田奈々 (オカダナナ)  やす恵
夏八木勲 (Isao Natsuyagi)  村井警部補
若山富三郎 (Tomisaburo Wakayama)  加波島懐海

愛がなんだ









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