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作品詳細

  • ナナカマドの挽歌

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

零下三十度の大雪山の麓にある造材小屋を目指して、秋庭ヤエ子は子供の信夫を背負って歩いている。彼女は木材切り出し作業員たちの飯炊き女として月三千円で雇われたのだ。ヤエ子は坑夫の文次とカヨの生んだ四人兄妹の末っ子として生まれ、炭坑を転々として育った。実は、ヤエ子は文次が出稼ぎに行っている間に出来た子で、母のカヨはそれを苦に自殺し、兄の正雄も後を追って自殺した。ヤエ子の不幸は続き、姉の不注意から下半身に熱湯を浴び、ひん死の大ヤケドをおった。そんな悲惨な幻年時代を送ったヤエ子だが、年頃になると、炭鉱で働く大沢久志と結婚し、子供も生まれた。しかし、そんな幸せも長くは続かず、炭鉱が好景気になると、久志は博奕に溺れるようになる。再び悲惨な生活に戻ったヤエ子は、お腹にいる二人目の子供のことも考え、母子心中を計った。娘を殺して首を吊ろうとするが、お腹の重みで釘が抜け死ねなかった。実子殺しの罪を背負ったヤエ子は、取調べの刑事の言葉に励まされ、二人目の子供、信夫と山に入ったのだ。そこへ、久志が現れ信夫を連れ去ってしまう。心の支えを失い、倒れてしまったヤエ子の所に、父の文次が信夫を連れてやって来ると「お前は俺の子ではない」と、母の自殺の事情を話した。この事実を受けとめたヤエ子は信夫と二人で生きていく勇気が生れた。その日から、男の中で堂々と生きていくヤエ子の姿に、作業員たちの見る目も変った。ヤエ子の新しい人生が始まったのだ。



■解説

不幸な出生、不運と極貧の半生の中で、子供に注ぐ愛を支えに生きていく女性の姿を描く。自らの半生を綴った秋庭ヤエ子の同名の原作の映画化で脚本は椋露地桂子、吉原幸夫、「泥の河」を製作した木村元保の共同執筆、監督も木村元保、撮影は苧野昇がそれぞれ担当。

  • 1983年1月15日 より

  • 配給:東映セントラルフィルム
  • 製作国:日本(1983)

■スタッフ

監督 木村元保 (キムラモトヤス)
脚本 椋露地桂子 吉原幸夫 木村元保 (キムラモトヤス)
原作 秋庭ヤエ子
製作 木村元保 (キムラモトヤス)
撮影 苧野昇
美術 野尻均 (ノジリヒトシ)
音楽 京建輔 (キョウケンスケ)
録音 本多善衛
照明 島田忠昭 (シマダタダアキ)
編集 中静達治
助監督 高司暁

■キャスト

俳優名 役名
美池真理子   秋庭ヤエ子
赤座美代子 (アカザミヨコ)  カヨ
浜村純 (ハマムラジュン)  滝田
粟津號 (アワヅゴウ)  八広
堂下勝行   大沢久志
高橋由華 (タカハシユカ)  ヤエ子の子供時代
麻生亮 (アソウリョウ)  吉川
下馬二五七   佐々木
井上幸子 (イノウエ)  大沢はな
左右田一平 (ソウダイッペイ)  田村
下條正巳 (シモジョウマサミ)  山根刑事
長門裕之 (Hiiroyuki Nagato)  文治

愛がなんだ









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