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作品詳細
ブレイキング・グラス
(原題:Breaking Glass)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ロンドン。個性的な風貌をもつ少女ケイト(ヘイゼル・オコナー)は、マネージャー稼業をしているダニー(フィル・ダニエルス)とめぐりあい、彼は彼女の音楽的才能に興味をもつ。ケイトを育てる決意をしたダニーは、彼女と共にバンドのメンバー探しをはじめ、麻薬常習者であるサックスのケン(ジョナサン・プライス)、ギタリストのトニー(マーク・ウィンゲット)らを集め活動を開始した。はじめは場末の薄ぎたないパブで演奏を続けていた彼らも、徐々にファンを得て、ようやく大きな会場で演奏できるようになる。レコード会社との契約を実現させた彼らはどんどん大きな仕事をこなすようになり、ケイトとダニーは愛し合う仲になっていく。しかし、非情な音楽産業界に染まるのを恐れたケイトは、金儲けに執着するメンバーと対立し、ダニーは板ばさみになり悩んだ。そんな中でも、彼らのコンサートは盛り上がり、レコード出版も決った。その後“反コンピューター管理集会”に参加したケイトたちは、ファシズム派のグループとの対立に捲きこまれ、さらに彼女は一人の男の死に出くわす。それが“ロック暴動事件”として騒がれ、ケイトの憔悴の日々がはじまる。彼女は麻薬と酒に溺れた。このころ、プロダクションは、ケイトのマネージャーに、やり手のウッズ(J・フィンチ)をつけるが、ウッズはダニーと対立し、ダニーは、ケイトに二人のうちどっちをとるかを迫った。つまり、ダニーとの愛をとるか、名声を取るかの選択だった。ケイトは、結局、ウッズを選び、ダニーは彼女から去った。しかし、それ以後、ケイトはウッズの操り人形と化し、メンバーは去り、彼女も自堕落になっていった。再びダニーを求めてももう遅すぎた。多くのアイドルスターがたどる転落の運命を彼女も迎えるのだった。
■解説
音楽産業界の苛酷な仕組の中で青春を燃焼させた一人のアイドル歌手を描く。製作総指揮はドディ・フェイド、製作はクライヴ・パーソンズとダヴィーナ・ベリング、監督・脚本は、ブライアン・ギブソン、撮影はスティーブン・ゴールドブラット、音楽はトニー・ビスコンティが各々担当。出演はフィル・ダニエルス、ヘイゼル・オコナー、ジョン・フィンチ、ジョナサン・プライス、ビーター・ヒューゴー・ダレイ、マーク・ウィンゲットなど。
1981年8月1日 より
- 配給:テレキャスジャパン
- 製作国:イギリス(1980)
■スタッフ
監督 | ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) |
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脚本 | ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) |
製作総指揮 | ドディ・フェイド (Dodi Fayed) |
製作 | クライヴ・パーソンズ (Clive Parsons) ダヴィーナ・ベリング (Davina Belling) |
撮影 | スティーブン・ゴールドブラット (Stephen Goldblatt) |
音楽 | トニー・ビスコンティ (Tony Visconti) |
字幕監修 | 菊地浩司 (Koji Kikuchi) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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フィル・ダニエルス (Phil Daniels) | Danny |
ヘイゼル・オコナー (Hazel O'Connor) | Kate |
ジョン・フィンチ (Joh Finch) | Woods |
ジョナサン・プライス (Jonathan Pryce) | Ken |
ピーター・ヒューゴー・ダレイ (Peter Hugo Daly) | Mick |
マーク・ウィンゲット (Mark Wingett) | Tony |